株式会社パワー・インタラクティブ
クライアントのビジネス変革、そして更なる事業成長加速のためにRevenue Acceleration Program(RAP)を導入
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インタビューにご協力いただいた方
株式会社パワー・インタラクティブ
取締役 常務執行役員
- 遠藤 美加氏
※部署・役職は取材日時点
株式会社パワー・インタラクティブは、「マーケティングをOperational Excellence(OPEX)に高める」をビジョンに掲げ、デジタルテクノロジーを活用し、戦略と実行をつなぐ再現性あるオペレーションモデルを構築するコンサルティングサービスを提供しています。この記事ではパワーインタラクティブ様が更なるビジネス成長を目指して新たに導入したRevenue Acceleration Program(RAP)についての期待値についてお伺いします。
RAPとは、企業の収益成長を加速させる包括的な支援プログラムです。世界各国のカンファレンスやクローズドコミュニティなどから収集したグローバルの先進知見と実践スキルを体系化し、アドバイザリーやナレッジベース、ワークショップを通じて、成果につながる変革を後押しします。
RAPの詳細はこちら: https://www.01growth.com/services/rap
直近のお取り組み内容や注力課題
遠藤様:当社は創業以来、一貫してマーケティング活動におけるデータ活用を重視してきました。特に10年前、マーケティングオートメーションが日本市場に導入されて以降は、Marketo(現Adobe Marketo Engage)を軸にした顧客データを駆使した高度なマーケティング活動の支援に取り組んでいます。近年では、マーケティングオートメーションの導入によってマーケティングと営業の連携が進む中、よりパーソナライズされた顧客体験へのニーズが高まっています。従来型のセグメント単位でのアプローチから、デジタル技術やAIを活用した1to1のパーソナラゼーションへとマーケティング手法を転換することが課題となっています。
こうした状況を踏まえ、ゼロワングロースとの連携を通じて、単なるツール活用にとどまらず、データの集約・可視化を促進しています。部門間のコンフリクトや組織のサイロ化を解消するため、プロセス改善にも積極的に取り組んでいます。
次のステップとしては、データが分散し、各部門でサイロ化しがちな状況に対しても、統合的な視点から働きかけ、組織横断でデータ活用を推進できる体制を構築できるようなサービスを展開したいと考えています。
Revenue Acceleration Program(RAP)導入の背景
遠藤様:マーケティングオートメーションの次のステップを模索していた当時、お客様に対してAdobe Marketo Engageの導入・活用支援が一定の成果を上げていた一方で、それだけでは解決できない多くの課題が存在していました。我々としても、顧客の潜在的な課題にどのようにアプローチすべきか試行錯誤していましたが、実際にはさまざまな情報や手法が溢れていたために、課題の本質が見えづらくなっていたのが実情でした。
そのような状況の中で出会ったのが、ゼロワングロースでした。特定の手法を押し付けるのではなく、日本市場やマーケティング環境の変化を踏まえつつ、グローバルな視点から多くのヒントや示唆を提供してくれる彼らのサービス提供スタイルに、強く共感を覚えました。当時はまだ『マーケティングオペレーション(MOps)の教科書』もなく、マーケティングオペレーションの概念自体も曖昧でしたが、Adobe Marketo Engageの支援を通じて「組織やマネジメントに踏み込まなければ、マーケティングは本質的に変革できない」という課題感を強く抱えていました。だからこそ、ゼロワングロースが提唱する「テクノロジー・組織・プロセス」を一体で捉えるMOpsの考え方は、当社が直面する課題に対して、極めて納得感の高いものでした。
この3年間、ゼロワングロースに伴走いただいたことで、常に新しい情報や知見を得ることができ、我々自身の進化を実感しています。現在では、社内メンバー全員がゼロワングロースのプログラムに参加しており、理解度には個人差があるものの、共通言語や認識が徐々に形成されつつあります。まだ完全に浸透しきれていない部分もありますが、日常的に接する機会が増えたことで、同じ課題や話題に直面した際には、社内で共有された知識として活用できる場面が着実に増えています。
新サービス「RevOpsプロジェクト立ち上げ支援サービス」を共にローンチした背景

遠藤様:今回、ゼロワングロースと協力して取り組んでいる内容を明確に発信できたことは、我々にとって大きな成果となりました。これまでも弊社のコラムやお客様向けのウェビナーなどを行ってきましたが、今回は共同サービスの発表を通じて、ゼロワングロースの強みとパワー・インタラクティブのコアバリューを具体的な付加価値として伝えることができました。また、お客様や社内においても、大きな前進を実感しています。日々多くのお客様を支援する中で、現場レベルでは良好な関係を築けていても、「経営層や上層部に対する影響力がなければ次のステップへの改革が進まない」という課題を直近強く感じていました。今回の取り組みは、こうした課題の解決に向けた重要な一歩になったと捉えています。
ここ数年にわたり、アカウント営業の体制を整備し、個々の担当者レベルから組織全体へと展開するアプローチを模索してきました。そうした中で、今回の取り組みを通じて、上層部とのタッチポイントを自社のサービスの一環として明確に位置づけられたことは、大きな前進と捉えています。これにより、従来よりも広範かつ戦略的なアプローチが可能となり、実際にその効果を実感しています。
ステークホルダーを巻き込んだ変革には多様な手法がありますが、特に上流戦略からプロセス設計・構築に至るまでを一貫して支援する体制は、多くの企業が模索している領域でもあります。そのような環境下において、今回得られた知見や成果をもとに、我々のオファーリングをさらに洗練させ、より多くの企業の課題解決に貢献できると確信しています。
RAPへの期待
遠藤様:これまでは特定のテーマについてアドバイザリーという枠組みの中で相談を進めてきましたが、新サービス導入によって、より多面的かつ深度のある支援を受けられる体制が整いました。社内の議論だけでは得られない外部の知見を取り入れることで、より広い視野に基づく意思決定が可能となり、事業推進の選択肢が大きく広がると思います。
加えて、これまで課題として捉えていた新規顧客開拓に向けたイネーブルメント支援が、新たなサービスとして追加されたことも特に心強く感じています。従来は既存顧客支援を中心としていましたが、営業や新規開拓のプロセスにおいて具体的なサポートを受けられることで、今後の事業成長を加速する実行力が飛躍的に向上すると期待しております。
さらに、マーケティング領域におけるグローバルの最新情報やトレンドをリアルタイムで共有してもらえることは、今後の競争力強化に欠かせません。AIやデジタル技術の進化により情報へのアクセスは容易になっていますが、時差や言語の壁、そして各市場の特性を踏まえた実践的な知見を獲得することは依然として難しいのが現状です。その点において、ゼロワングロースが海外の企業や専門家と直接対話して得た知見を日本市場に適した形で提供してくれることは、単なる情報共有を超えて、人材投資や新製品開発まど、成長を加速するための重要な基盤となると確信しております。
これらの支援が加わったことで、より実践的で成果に直結する議論やアクションが可能になりました。今後もゼロワングロースには、戦略から実行まで一貫して伴走いただき、私たちの事業成長を支える重要パートナーとしてさらなるサポートを期待しています。
今後について

遠藤様:2025年4月より、弊社は組織体制を大きく変革し、新たな成長を目指します。昨年発表した新サービスにとどまらず、現場に深く寄り添った伴走型のアプローチを一層強化し、戦略立案から実行までを一貫して支援できる体制を整えてまいります。
特に、データマネジメントと活用のノウハウを武器に、施策の策定から実行までを協力に推進することで、お客様の成果創出に直結する支援を実現します。また、顧客開拓においては、弊社自身がABMを実践することで得たリアルな知見をお客様に還元し、特定のターゲットへのアプローチをより一層精緻化してまいります。
営業においては、「既存顧客の支援」から「新規顧客へのアプローチ強化」へと視点を広げ、新たに加わったイネーブルメント支援を通じて現場の実務を力強くサポートするとともに、戦略と実行を橋渡しする役割を担います。
実務レベルでの細やかなサポートを通じて、お客様のマーケティング活動を確かな成果につなげられるパートナーとして、引き続き価値ある成果を提供し続けてまいります。